LINEで実践型ミニレッスン定期配信中!登録はこちらから!

“What do you do?” は失礼?教科書ではわからない英語の距離感

英語を勉強していると、

What do you do?

という表現を一度は習いますよね。

意味は、

「お仕事は何をしていますか?」

でも、生徒さんからこんな質問をされることがあります。

「初対面の人にいきなり仕事を聞くのって、失礼じゃないですか?」

とてもいい疑問だと思います。

結論から言うと、What do you do? 自体は失礼な表現ではありません。

アメリカでも普通に使われます。

ただし、ここがおもしろいところ。

英語では、**文法的に正しいかどうかだけではなく、「誰に・いつ・どんな流れで言うか」**によって、同じ表現でも感じ方が変わります。

今日は、そんな「英語の距離感」について考えてみたいと思います。


“What do you do?” は普通に使う

たとえば、パーティーで初めて会った人と話しているとします。

A: So, what do you do?
B: I’m a graphic designer. How about you?

とても自然な会話です。

アメリカでは、仕事について話すことは初対面の会話でも珍しくありません。

特に、

Where are you from?
What brought you here?
What do you do?

といった質問は、お互いを知るための会話のきっかけとしてよく使われます。

なので、

What do you do? = 失礼

と覚える必要はありません。


でも、いきなり聞けばいいわけではない

ここで大切なのが会話の流れです。

たとえば、初対面の人に、

Hi, nice to meet you. What do you do?

とすぐ聞く。

これも状況によっては問題ありません。

でも、場合によっては少し唐突に感じることもあります。

一方、

So, how do you know Mike?

We used to work together.

Oh, really? What do you do?

こんな流れなら、とても自然ですよね。

つまり、自然な英語を身につけるには、

「この表現は使えるか?」

だけでなく、

「どんなタイミングなら使いやすいか?」

まで考えることが大切なんです。


“What do you do for a living?” のほうがわかりやすいことも

仕事について聞いていることを明確にしたいなら、

What do you do for a living?

という言い方もあります。

これは、

「お仕事は何をされていますか?」

という意味がはっきりしています。

一方、What do you do? は文脈によって意味が変わることがあります。

たとえば、

What do you do when you can’t sleep?

なら、

「眠れないとき、どうする?」

ですよね。

だから英語学習者にとっては、最初は What do you do for a living? のほうが意味を理解しやすいこともあります。

ただ、実際の日常会話では What do you do? もごく普通に使われます。

どちらか一方だけを「正しい表現」と考えないことが大切です。


英語には「聞けるけど、タイミングを選ぶ質問」がある

これは仕事の質問だけではありません。

たとえば、

Are you married?
Do you have any kids?
How old are you?

どれも文法的には簡単です。

でも、だからといって、誰にでも同じように聞けるわけではありません。

たとえば職場で、同僚が、

My son has a soccer game this weekend.

と言ったあとなら、

Oh, nice. Do you have any other kids?

と家族について聞くのは、とても自然です。

でも、会ったばかりの人に何の流れもなく、

Do you have any kids?

と聞けば、人によっては少しプライベートな質問だと感じるかもしれません。

英語力が上がってくると、こういう**「文法の外側にある部分」**がだんだん重要になってきます。


教科書では「意味」を習う。でも会話では「距離感」も必要

初級のうちは、

What do you do? = 仕事は何をしていますか?

と覚えるだけでも十分です。

でも中級から先は、もう一歩進んで、

誰に使う?
どんな場面で使う?
どんな流れなら自然?
もう少し柔らかく言うなら?

というところまで見ていく。

ここまでわかってくると、英語は単なる「英文」ではなくなってきます。

人と人とのコミュニケーションになっていくんですね。


「言える英語」から「使える英語」へ

僕は、生徒さんから、

「この英語は自然ですか?」

と聞かれたとき、

単純に Yes / No だけでは答えられないことがよくあります。

「自然ですよ。ただ、この状況ならこっちのほうがいいかもしれません」

という答えになることが多いんです。

それは、言葉には必ず相手と状況があるからです。

“What do you do?” を知っている。

それも大切。

でも、

どんな相手に、どんなタイミングで使えば自然なのかまでわかる。

そこまでいくと、その表現は「覚えた英語」から、本当の意味で使える英語になっていきます。

中級から先は、単語や文法を増やすだけではなく、

英語の「距離感」も身につけていく。

それが、自然なコミュニケーションへの大切な一歩だと思います。

NOBU

PAGE TOP